介護職員初任者研修とホームヘルパーの違いについて

介護の現場での求人内容にはよく、介護職員初任者研修以上だったりいホームヘルパー2級以上などと書かれています。かなりわかりにくいのですが、ここでは介護職員初任者研修とホームヘルパーの違いについてを詳しくまとめています。

ホームヘルパー2級と介護職員初任者研修の違いは、呼び方の変更が主です

ホームヘルパー2級と介護職員初任者研修の違いは、呼び方の変更が主な違いです。かつては、このホームヘルパー2級の資格を有する人であれば、訪問介護事業所で身体介護にしろ、生活援助にしろ、通院等に関する乗車または降車の介助にせよ、サービス提供が可能でした。

しかしながら、このヘルパー2級とその下位にあたる3級について、その差が分かりにくくなってきたことや、サービス提供責任者になるための資格を有する人かどうかがこのホームヘルパー2級という表記だけでは分からないという問題が顕著化する等、いろいろ不都合な事態となり、そのため、厚生労働省が制度の見直しを行って、ヘルパー級という言い方は廃止し、その代わりとして介護職員初任者研修や介護職員実務者研修という呼び方に変更したという流れがありました。

ただし、かつてのホームヘルパー2級を持っているからと言って即介護職員初任者研修や同実務者研修取得者となれるわけではなく、改めて研修等を受講しその修了試験に合格することで取得できるように制度が設計されています。しかも、まったくの初心者であっても研修時間は長いのですが、これらの資格取得ができるという具合に制度設計がなされています。

介護職員初任者研修に移行されたホームヘルパー2級制度

いわゆる先進国と呼ばれる国々の中でも、私たちの暮らす日本では高齢化が最も進んでいます。少子化の影響もあり、これから先の未来では現在よりもさらに高齢化が進んでいくことが予想されます。そのような状況の中で、現在よりもさらに需要が伸びていくと思われるのが介護の業界です。

介護の現場で働くための資格としては「ホームヘルパー」「介護職員基礎研修」「介護福祉士」がありました。このような資格を取得しておき、介護の現場で経験をつんでいくことで「介護福祉士」を目指すのが従来のキャリアアップの方法となっていましたが、「ホームヘルパー」「介護職員基礎研修」「介護福祉士」の資格を取得するためのルートがそれぞれ異なっているため、介護の現場でのキャリアアップを目指すときに自分が進むべきルートを見つけにくいという問題がありました。

そこで2013年度に介護に関する資格制度が見直されることになり、ホームヘルパー1級及び介護職員基礎研修は「実務者研修」へと統一され、ホームヘルパー2級は、「介護職員初任者研修」へと移行されることになりました。このような制度の変更により、介護の現場で働きたいと考えている人はまず最初に介護職員初任者研修を受講することになります。

この介護職員初任者研修は介護の現場で働くための基本となる資格となります。介護職員初任者研修は受講するための資格はなく、介護に関して全く経験がないという人でも受講することができます。

介護職員初任者研修の変更点について

日本国内では、医療の進歩などから超高齢化社会と呼ばれるほど、全人口に占める65歳以上の高齢者の割合が増加してきました。そのような中で、旧介護制度では、より上位の資格を目指すキャリアアップ制度が煩雑化していたことや、資格獲得時に同じような学習を繰り返し必要とするなど、制度自体に問題がありました。

このような問題を解消する目的で、管轄する厚生労働省や各地方自治体が連携し、法改訂を行ったものです。まず、一番の変更点はホームヘルパー2級から介護職員初任者研修へと名称が変更されたことです。この介護職員初任者研修と名称変更された背景には、前述のような介護業界における更なる上位資格への挑戦を後押しする意味合いもあります。

また、ホームヘルパー2級から介護職員初任者研修へと名称変更された後に、制度自体として大きく変わった点があります。旧制度上では130時間の講義(講習・演習を含む)を受けることでほぼ無条件で資格を得ることが出来ていました。ただ、制度改定後はこの130時間の講義終了後に、全体の復習の意味合いも込めた形で、約1時間の修了試験を受けることが義務づけられました。試験と聞くと少し不安になる方も少なくないでしょう。

しかし、あまり心配はありません。制度改定が2013年4月と改定以降間もないことから、正式な統計資料等は無く、細かい合格率などは算出されていません。ただ、前述のように復習を主な目的としていることで、130時間の講義をしっかり受けてさえいれば、その合格率は95%程度を超える程度と高い数値を維持していると推測されます。

介護職員初任者研修の理念について

介護職員初任者研修とは、あまり聞きなじみの無い言葉ですが、旧ホームヘルパー2級資格のことです。
名称変更については、介護業界全体においては、制度自体が煩雑化していたことや、より上位の資格を目指す際に重複した学習を必要とするなど、介護資格の取得に対して全般的な改革が必要であったことから、管轄省庁である厚生労働省のほか、各地方自治体が先導し2013年4月から制度改定を行ったものです。

介護職員初任者研修の基本的な仕事内容としては、介護認定を受けた要介護者等を対象として、通常の生活に必要な調理や掃除、買い物等の生活援助と呼ばれるサービスを行うほか、入浴介助やトイレの手伝いなどの身体介護、車椅子や歩行補助を行いながらの外出援助などを行います。

現在、日本国内では超高齢化社会と呼ばれるように、全体の人口に占める65歳以上の高齢者の割合は増加傾向にあります。そのような中で、介護職員初任者研修は、介護部門における初期段階の資格でありながら、その必要性は年々向上していると言えるでしょう。

基本理念としては、高齢者や要介護者のあらゆるニーズに対応し、より質の高い介護サービスを提供することを目的としており、高い理念を持った社会的にも重要な仕事であると言えます。

介護職員初任者研修という制度が開始された理由について

2013年3月までは、介護業界においては旧ホームヘルパー2級や旧ホームヘルパー1級等の資格が存在し、別名、訪問介護員や家庭奉仕員とも呼ばれていました。

しかし、管轄する厚生労働省では、今までの制度状況では、介護業界全体での昇進制度(キャリアアップ制度)が複雑であることや、より高い収入や技術を求める際に資格自体の向上性を求める介護従事者が多い中で、制度自体が煩雑であり、重複する内容の学習が必要となるなど、改正を求める声が多かったことを主な改定理由として、2013年4月より法改訂の基、旧ホームヘルパー2級は介護職員初任者研修へと変更することとなりました。

介護職員初任者研修に合格した者は、各地方自治体が制定した130時間の講習を受けた後に、約1時間の修了試験に合格することでその資格を得ることが出来ます。管轄団体では、高齢化社会が進む中で介護を必要とする人は年々増加傾向にあり、より高い質が高く、安全性の高いサービスを提供することが目的とされてきたのです。

そのような中で、前述にように介護業界全体のキャリアアップ制度を見ていく中で、複雑であった制度を一本化することで、このような利用者サービスの向上につなげていくことを目的としているのでしょう。

例えば、過去には緊急性の高い場合にしか許可されていませんでしたが、現在は介護職員初任者研修の資格保持者で、一定の研修を受けた者であれば、要介護者の痰吸引などの命に関わる緊急業務に携わることも出来ます。規定法に縛られず、常に変化していく利用者のニーズに対応していくことを目的として、このような制度改定が行われた一つの理由でしょう。