介護職員初任者研修を習得するまでの期間について

介護職員初任者研修を取得するためには長時間にも及ぶ講習を受講しなくてはなりません。スクールのカリキュラム次第ですが、そこそこの長期間になってしまう場合もあります。ここでは介護職員初任者研修を習得するまでの期間についてまとめています。

介護職員初任者研修における履修期間

介護職員初任者研修は、介護に従事するスタッフとして最低限の技術や知識を習得することが目的ですが、厚生労働省から示されている所定のカリキュラムでは、履修期間は時間数に換算して合計130時間となっています。

介護職員初任者研修の内容は、以前のホームヘルパー2級課程とは異なり、介護施設の現場における実習が必修でなくなった反面、介護技術の習得や認知症の理解などの分野に重点が置かれており、講義と演習を一体として取り込んだものが中心となっています。

介護職員初任者研修は、他の研修にありがちな、いわゆる座学によるものだけではなく、実際に福祉用具を使った実践的な内容をもつ科目もあるため、どうしても履修期間は長くなってしまいます。現在の介護職員初任者研修のカリキュラムでは、午前から午後にかけての丸1日を研修時間に充てたとして、最短の場合でも16日間程度の期間は必要となっています。

また、履修時間数には通常含まれませんが、この介護職員初任者研修のカリキュラムがすべて終わった段階で、ペーパーテストによる修了試験があり、これに合格できない場合は修了証を受けることができません。ただし、この試験は補講を受けて再受験することが可能です。

介護職員初任者研修における研修時間数

介護職員初任者研修は、これまで存在していたホームヘルパー2級課程の研修内容が改められたもので、ホームヘルパーとしての職務に従事する人をはじめとして、在宅・施設の区別なく、介護に従事する職員としての基礎的な知識・技能を習得するために開設されているものです。

この介護職員初任者研修の課程をすべて修了すると、研修実施先からの修了証が授与されるため、福祉の世界では就職の際の履歴書などにも記載できる一種の資格として通用しています。介護職員初任者研修のカリキュラムのトータルでの研修時間数は、ホームヘルパー2級課程と同様に、130時間を標準とするものと定められています。

ただし、その内訳を見ると、ホームヘルパー2級課程の時代には、福祉施設での実習が30時間ほど設けられていましたが、介護職員初任者研修ではこれが「職務の理解」や「振り返り」といった、カリキュラムの冒頭と最後に位置する科目で任意に実施することとなり、かわって実技の研修時間数に置き換えられています。

このように、国家資格である介護福祉士を目標とした介護職員の養成を念頭に、生活支援などの介護技術を習得するための研修時間数を大幅に確保していることが特徴となっています。

介護職員初任者研修の学習内容と実技試験の有無

ホームヘルパー2級が2013年度に廃止になり、介護職員初任者研修として資格が変わりました。介護職を始める基本資格となり、ホームヘルパー2級とは同等な資格ではありますが、学習内容としては必要な研修時間は変わらずに介護技術演習が42時間から75時間となり、専門性の高い介護の知識や技術を身につけることを重視して、質の高い介護現場を実現させるべく生まれ変わりました。

更に以前は全課程修了後に全員が資格取得出来ましたが、介護職員初任者研修となってからは修了試験に合格することが資格取得の条件となりました。介護職員初任者研修は基本的には講座に通って資格を取得します。短期コースや自分のスケジュールに合わせられる夜間コースや土日コースがあるそうです。

詳しい学習内容としては、まずは基本の介護理念や社会的役割、介護保険制度や社会福祉制度などを学びます。これは介護職をする上で最低限必要な知識なので覚えましょう。次に専門用語や様々な病名とその症状などを学んで理解しておく必要があります。

そして、最も重要なのが介護技術を学ぶことです。実際に現場で実践する機会も多いので、しっかりと基礎を学んでおきましょう。講座では、生徒同士で着替えの介助や移動介助、ベッドでの介助方法など覚えることがたくさんあります。そして、実践する施設実習があります。

最後に修了試験がありますが、筆記試験のみで実技試験はありません。ですが、介護技術はきちんと覚えておかないと入居者に怪我をさせてしまったりすることもあるので、実技試験はなくとも介護現場で必要な技術として学んでいきましょう。

介護職員初任者研修と実技重視の姿勢

介護職員初任者研修は、ホームヘルパー2級課程とよばれる研修資格が制度改正によって廃止され、その後継として誕生したものです。ただし、介護職員初任者研修とホームヘルパー2級を比較すると、履修時間数はいずれも全部で130時間が標準とされているなど同じであるものの、その時間数の配分には顕著な違いがあります。

ホームヘルパー2級では、座学あるいは通信教育による講義の時間、実際に学校に通って車いすでの移乗の補助や食事の際の介助などといったスキルを学ぶ実技スクーリングの時間、本物の福祉施設に出向いて利用者と接する実習の時間の3つにわかれていました。

しかし、介護職員初任者研修に移行後は、30時間とされていた実習については必修ではなく、それぞれの学校ごとに任意で取り組めばよいものとされた反面、従来の実習時間のすべてと講義の時間の一部が実技スクーリングの時間にシフトしています。

実際に学校まで出向かなければならない時間数が増えたということで、受講生にとっては負担とならないわけではありませんが、これは厚生労働省が現場での実践的な活動に目を向けているという証拠であり、現場ですぐに役立つ実技に習熟できるチャンスともいえます。

介護職員初任者研修における現場実習について

2013年4月からホームヘルパー2級は介護職員初任者研修と名称が変更になりました。カリキュラムなども変更になり、ヘルパー2級ではあった30時間の現場実習が廃止になり、講習の中で、おむつ交換や介護技術の実技が組み込まれることになりました。

介護職員初任者研修の資格さえ取ることができればいいと考えている方や、別の仕事をしながら資格をとろうと考えている方には、より資格が取りやすくなったといえるでしょう。しかし、資格をとった後に、いざ介護職についてみると、施設での介護、自宅での介護、通院などの付き添いなど介護サービスは幅広いため、実技講習とのギャップに戸惑うことが多くあるでしょう。

資格をとる過程で、実際の現場で働く介護のプロの技術を目で見て、体験することは貴重な経験となります。養成機関によっては現場実習をオプション的に盛り込んでいるところもあります。もし、これから介護職員初任者研修をとろうと考えているのであれば、現場実習がある養成講座を選ぶといいでしょう。

自分がこれから目指す資格のメリットやデメリット、理想像や、やりがい、自分が向いている職場など現場実習を行うことで明確になるものがきっとあるはずです。

介護職員初任者研修での体験実習とは

介護職員初任者研修の講座では、介護保険制度や介護理念など基本的な内容を理解して、講義と演習を交えながら生徒同士で実践して進められていくようです。カリキュラムは10項目にわかれていて、130時間と決められています。それ以外に筆記試験による修了試験があり、その試験に合格すると資格を取得することが出来ます。

介護職員初任者研修では実技試験はありません。旧ホームヘルパー2級の資格修了では、修了試験がないかわりに実習がありました。介護職員初任者研修の場合は、実際に仕事をする前に施設などでの介護現場を体験したいと思う希望者のみが体験実習をすることが出来ます。

実習先はいくつか種類があり、訪問介護サービスに同行していく同行訪問、在宅サービスを提供する現場を見学してサービス機関の役割を把握する在宅サービス提供現場見学、そして施設サービスでの実習があらます。

施設といってもデイサービスや特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどと種類もあって、基本的なことは変わりませんが業務内容や把握する内容は少し変わってきます。これから介護従事者として働くなら、自分にはどんな現場が合っているのか体験する良い機会になるので是非参加してみると良いでしょう。

介護職員初任者研修の演習は日常生活援助

介護職員初任者研修は実務者研修と異なり、介護に対する基礎を学べるカリキュラムになっています。そのため、介護を必要としている人に対して知識や接し方を学ぶ事が出来ます。学習形態は講義と演習の2つが主となります。通信の場合には講義が自己学習という形態になります。

介護職員初任者研修の演習では、通学はもちろん通信の場合でも会場に赴むかなければなりません。介護職員初任者研修のスクーリングの時間数は90時間と設定されています。演習内容は、実際に車椅子やベッドを使用して実技を修得していきます。演習では車椅子の移乗や移送、体位変換、排泄、入浴、食事の介助などの日常生活全般を学びます。

その中で手技だけでなく、人とのコミュニケーションのとり方や自己学習で学んだ知識の確認を行う事ができます。演習のスタイルもさまざまです。一連の流れを何度も行い、基本的な手順を学んだり、実際の事例を通してロールプレイをおこなったりもします。対象者の気持ちを把握しやすく、自分が介護者として何を行えばいいのかが見えてきます。

また、相手の行動や言動を掴む難しさも体験できます。現場では臨機応変な対応が求められますが、基礎を中心として行われるため、130時間のうち90時間という長い時間設定になっています。