介護職員初任者研修を受講してヘルパーの資格を取得する

あまり聞きなれない言葉かと思いますが、介護の現場で活躍している介護職員初任者研修という資格があります。一定時間の講習を受けることで取得できるのですが、こちらの講習を受講することでヘルパーとしての資格も取得することになります。今回は資格の内容についてを詳しくまとめています。

介護職員初任者研修の課程を修了してヘルパー資格を取得

介護職員初任者研修の資格を取得するためには、厚生労働省が指定する民間の企業や地方自治体で講習を受ける必要があります。介護職員初任者研修の課程を修了すれば各都道府県から認定証を発行され、ホームヘルパーとして働くことができます。

認定証を発行されたらホームヘルパーとして働く資格を得たことになりますので、まずは介護サービス事業者への登録を行います。登録をすると、利用者が希望する条件に合ったホームヘルパーが自宅に訪問してサービスを提供します。

ホームヘルパーとしての仕事内容は、調理や洗濯、掃除などの生活支援と入浴、排泄の介助や衣服の着脱、体位交換などの身体介助、通院の付き添いなどがあります。他には、利用者からの不安や悩みに対して相談にのり、助言を与える役割もになっています。

介護職員初任者研修ではこのように家事能力だけでなく、利用者の立場に立って相談や助言の役割を担い、どのようなケアマネジメントを利用者が望んでいるかをケアマネジャーに提案するという仕事の進め方についても学びます。

ホームヘルパーは在宅介護だけに限らず施設介護でも活躍しています。超高齢化社会が進んでいる日本にとって、介護の現場で働くホームヘルパーは不可欠な存在です。

介護職員初任者研修以上の資格者がヘルパーになれます

介護職員初任者研修資格を有する人以上でないと訪問介護事業所における訪問介護員にはなれなくなりましたが、そもそもこのヘルパーになれていたのは、かつてはヘルパー3級や2級といった呼び方をされていた資格者の人たちでした。

ところが、徐々に介護保険制度が複雑になるなかで、サービス提供責任者になるための資格がいずれなのかなど分かりにくくなっていった現状があります。こうした問題を解消するためにヘルパー3級や2級といった呼び方をやめて、改めて介護職員初任者研修や介護職員実務者研修などの資格を創設するに至りました。

この介護職員初任者研修はかつてのヘルパー3級や2級相当と同じと言われており、介護職として最低限知っておくべき知識や技術を身に付けている者と見なされる資格です。そのため、かつてのヘルパー3級や2級などを有する場合にはこの資格における受講時間を減少させられるというメリットも存在することから、取得しやすい面があります。

最低限の資格であるため、この資格だけでは正社員となるのは難しいこともありますが、この資格からステップアップしてさらに上位の介護職員実務者研修資格を取得するなど自己啓発を行えば、給料が上昇しやすいというメリットも見えてきます。

介護職員初任者研修から目指すべき国家資格

介護職員初任者研修は、ホームヘルパーをはじめ、広く介護の仕事に従事する職員を対象として、介護に関する基本的な知識や技術を学習するもので、介護職員としてのキャリアの出発点となるものです。

この介護職員初任者研修は、都道府県か、または都道府県からの指定のあった事業者が、基準にもとづいてそれぞれ実施するものですので、介護の分野の資格のひとつとして取り上げられることはあっても、いわゆる国家資格と呼べるようなものではありません。

介護の分野の国家資格としては、「社会福祉士及び介護福祉士法」という法律による名称独占資格のひとつとして認められている介護福祉士があり、実務経験を積んで国家資格にチャレンジしようという希望があるのであれば、この介護福祉士資格の取得が目標となります。

介護福祉士国家試験の受験資格を得るためには、実務経験が3年以上であって、かつ、実務者研修を受講している必要があります。

実務者研修というのは、介護職員初任者研修よりも上位の研修課程であり、介護職員初任者研修のカリキュラムが合計130時間であるのに対し、実務者研修のほうは合計450時間にも達します。この道のりは決して短くはありませんが、介護福祉士を目指す意欲的なホームヘルパーも全国には数多く存在しています。

介護職員初任者研修後にステップアップができる講座もあります

高齢化が進む中、介護職員の需要が高くなっています。さまざまな介護資格のうち、入門的な資格が介護職員初任者研修です。介護職員初任者の仕事は、個人宅や介護施設、医療機関などで、介護を受ける方の身体の状態に合わせた介護サービスを提供することです。

個人宅では食事の補助や更衣・入浴・通院の介助、日常生活についての援助、介護施設では施設で安心した生活を送るためのサポート、医療機関では医師や看護師の指示のもとで介護サービスを行います。

資格を取得するための介護職員初任者研修では、介護に関する知識や正しい介護法、確かな技術などを習得します。主なスクールにほっと倶楽部やニチイ学館などがあり、それぞれ独自のカリキュラムで介護職員初任者を育成しています。どちらも実績があり、多数の修了生が資格を取得し、就業サポートを経て実際の介護現場で職に就いています。

また、どちらのスクールにも介護職員初任者研修からのステップアップとして、実務者研修や介護福祉士になるための講座がありますので、引き続き資格習得をめざす方におすすめです。他にもケアマネジャーや介護事務など、介護に関するさまざまな講座が開講されていますので、ステップアップをすることも考えて自分に合うスクールや講座を選ぶと良いでしょう。

介護職員初任者研修によるスキルアップと免許

学校を卒業し、介護職員初任者研修により、仕事の流れを学びます。これから介護の現場で実際に働き出してみると戸惑うことがたくさんあります。学校で習ったことや教科書に書いてあることと、実際の現場では違うことがたくさんあります。

教科書や学校で習ったことは、少しは役に立つが何よりも大切なのは、実践的に経験をしながら学ぶことです。これが、何よりも重要であり、一番身につく方法です。教科書を読んだりして頭に詰め込むのではなく、現場で経験しながらその時直面した問題に取り組み自分自身で考えることが大切です。ひとつひとつ解決することで自信にもなります。

介護職員初任者研修を行うことで、仕事の流れだけではなく、これから一緒に働く仲間とのチームワークの構築をしなければなりません。チームワークが良いと介護施設の利用者の申し送りがスムーズにいきます。また、介護の世界には、ヘルパーや介護福祉士など免許がありますが、とても役に立つので取得するべきです。

これらの免許をとることを目標に日々経験を積んでもいいですし、モチベーションをあげることができます。やはり、介護職員初任者研修は重要であり、自分自身どのような介護従事者になりたいとかどのような免許がほしいとか、目標と希望をみいだすことが大切です。

介護職員初任者研修からケアマネージャーへの道筋

介護職員初任者研修の資格を取得すれば、就職などの際にも十分に評価され、採用の見込みが高くなりますが、さらに現場を取り仕切る役職に就くためにステップアップを目指そうという場合には、ケアマネージャーの資格を取得するのがよいでしょう。

ケアマネージャーは、介護保険の利用者からの相談を受けて、居宅サービス計画(ケアプラン)を作成するとともに、他の事業者などとの連絡・調整にあたる現場の司令塔とも呼べる立場のことです。

ケアマネージャーとなるためには、都道府県ごとに実施されている「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格したのち、「介護支援専門員実務研修」を受講し、修了証を交付してもらう必要があります。

この「介護支援専門員実務研修受講試験」を受験するためにも実は条件があり、介護福祉士などの資格を所持している人が5年以上の実務経験を積んだ場合、介護職員初任者研修課程修了者などが5年以上の実務経験を積んだ場合、所定の福祉施設での相談援助・介護に10年以上従事した場合のいずれかに該当することが必要となっています。

したがって、介護職員初任者研修の資格からケアマネージャーを目指すのであれば、まずは現場で5年以上の実務経験を積み、そこから試験を受験するということになります。

介護職員初任者研修から介護福祉士へのキャリアアップ

介護職員初任者研修は、介護福祉の分野に携わる職員として必要とされる初歩的な知識や技術を教育するためのカリキュラムとなっており、介護職員として働く上での第一歩となるものです。

実際に介護の現場で働く上では、この介護職員初任者研修を受講しておくだけでも十分に通用しますが、さらに現場を統括するような責任者としてのステップアップを希望するのであれば、国家資格である介護福祉士の資格を取得し、さらに介護支援専門員実務研修受講試験にも合格してケアマネジャー資格を取得することが推奨されます。

この介護福祉士となるためには、毎年実施される国家試験に合格する必要がありますが、受験にあたっての最初のハードルとして、福祉系大学での履修歴や現場での実務経験などが条件として求められています。ケアマネジャーについても同様です。

介護職員初任者研修からはじまり介護福祉士を目指すのであれば、実務経験の要件を満たして国家試験の受験資格を得るということになりますが、この場合、実務経験としての従事日数が3年以上、かつ、従事日数が540日以上であることに加えて、実務者研修を受講済みであることが求められます。介護支援専門員実務研修受講試験のほうは、介護福祉士の資格所持者で5年以上の実務経験となっています。

介護職員初任者研修と福祉用具専門相談員の資格取得

福祉用具専門相談員というのは、介護保険のサービスのひとつである福祉用具貸与に関連して、介護保険を利用している高齢者やその家族のニーズにあわせて最適な福祉用具を選定したり、福祉用具を使用する上で使いやすいように調整を行ったりする専門の職種のことです。

介護保険の福祉用具貸与にあたっては、現在では利用者ごとに個別のサービス計画の策定が義務づけられるようになっていることから、専門職としての福祉用具専門相談員の重要性はますます高まってきています。

この資格を取得するためには、原則として福祉用具専門相談員指定講習を受けることが必要となりますが、一部の資格保持者については、その資格そのものが福祉用具専門相談員としての資格として認められるため、特に講習を受けなくてよいという特例が設けられています。

特例の対象は、介護福祉士、社会福祉士、保健師、看護師、理学療法士、作業療法士、義肢装具士、ホームヘルパー2級課程以上の人などです。しかしながら、ホームヘルパー2級課程が介護職員初任者研修と改められたのを機会に、平成27年4月から、ホームヘルパー2級課程以上の人は特例の対象から外されることとなったため、現在の介護職員初任者研修の修了生は特例の適用対象とは認められていません。

改正時点でホームヘルパー2級の人は経過措置として平成28年3月までに、それ以外の介護職員初任者研修の修了生は福祉用具専門相談員となる際に、それぞれ所定の講習を受ける必要があります。