心理カウンセラーって国家資格なの?

心理カウンセラー1級と2級の資格があります。結論から言ってしまえばこれは国家資格ではないのですが、近年心理カウンセラーを国家資格化するような動きが出てきています。

ここでは心理カウンセラーの国家資格化についてまとめています。

心理カウンセラーは国家資格ではない

最近ときどき耳にするようになった心理カウンセラーという仕事ですが、この心理カウンセラーというのは国家資格ではありません。民間の資格なので、資格の認定の基準といったようなものは各団体によってまちまちです。

ですから、心理カウンセラーに相談をするようなときには、どんな心理カウンセラーなのかをホームページなどであらかじめ調べたりするといいでしょう。最近は口コミといったものもありますから、そういったものを参考にするのもいいでしょう。

医療に関する国家資格はありますが、心理に関する国家資格は現在ありません。それだけ人の体のことについては国家も考えてきたのでしょうが、こころのはたらきについてはそれほど重視してこなかったといえるのかもしれません。

人の心の働きが健康に影響を及ぼすといったことがわかってきたのはつい最近のことです。精神科医といった国家資格をもっている精神についての医療を行う人はいますが、こちらはカウンセリングというよりは、投薬などの医術を用いて病を治すといったことを重視しています。

忙しいといったこともあるのでしょうが、患者のカウンセリングに時間をかけるといったことはあまりないので、心理カウンセラーが登場してきたのかもしれません。

心理カウンセラーを国家資格化する動き

うつ、いじめ、ひきこもりなどといった心に関連した問題の解決が社会的な重要性を帯びるなかで、心理カウンセラーの養成は待ったなしの課題となっており、こうした状況を踏まえ、心理カウンセラーの国家資格化についても検討が進められているところです。

例えば、2005年には「医療心理師」と「認定心理士」という二つの資格の国家資格化を目指す法案が、超党派の議員連盟によって作成・公表されています。

このときには医療と心理学のそれぞれの分野の関連団体の意見がかみあわず、また所管官庁も厚生労働省と文部科学省の両方にまたがっているなど調整を要する点が多かったことから、残念ながら法制定には至らなかった経緯があります。

現在は当時に比べると心理カウンセラーという職業の認知度も格段に上がってきており、社会的な使命を果たす上でも、国家資格化によって知識・経験を明らかにすることはさらに重要になっています。

このため、心理カウンセラーの国家資格化につなげるための暫定資格として「臨床心理士」を創設する際の旗振り役となった日本心理臨床学会では、目下、一定の心理学関連の課程の履修や実務経験などを条件とする「心理師」(仮称)という新たな資格を国家資格化する案を検討中です。

心理カウンセラーの資格取得に年齢制限はあるの?

現在、心理カウンセラーという仕事が注目を集めています。これは公的な資格であり、近年ますます需要が増加しています。よく聞く資格ですが、具体的にはどのような仕事を行うのでしょうか?

心理カウンセラーは、日常生活の中で生まれる人々の悩みに耳を傾け、適確なアドバイスをする業務を行います。統合失調症などの病気ではなく、あくまでも悩みや不安に対応する点が、臨床心理士とは違う点です。

心理カウンセラーは疾病まで至らないメンタルトラブルの専門家として、大変大きな役割を担っているのです。ですから資格取得には、一定の要件を満たす必要があります。それは、指定された養成施設にて定められたカリキュラムを修了し、試験を受けなければならないのです。

カリキュラムの内容はカウンセリングの進め方や心理学の専門知識についてなど、多岐にわたります。

それでは心理カウンセラーの資格取得に、年齢制限はあるのでしょうか?その答えとしては、特に年齢制限はありません。逆に社会人としての経験が、心理カウンセラーの業務に役立つ場合さえあるのです。

そして働く場合においても、年齢制限はないのです。このように年齢制限がなく需要も高い心理カウンセラーは、取得を是非考えたい資格といえるのです。

心理カウンセラーの心理職国家資格化について

心理カウンセラーと名乗る人は数多くおり、関連資格も多くありますが、心理カウンセラーの中でも最上級の資格となるのが臨床心理士です。臨床心理士は通常、指定大学院を卒業し、その後、資格認定協会が実施する資格試験に合格して初めてなれる心理カウンセラーの専門職です。

しかしながら、この臨床心理士という資格は国家資格だと思われがちですが、実は、資格認定協会が定めている民間資格でしかありません。以前から心理職国家資格化が叫ばれてきましたが、国会で法案が通らなかったり、法案が通る直前で政権交代等が起こり、心理職国家資格化が無効となったりし、現在のところ、国家資格化となる予定はありません。

心理職の国家資格化は今後もないと言えます。というのも、医師会が専門業務の一部を臨床心理士等の心理職に奪われるのではないかと懸念していることや、このようなストレス社会となっても未だ国が心理職の必要性を感じていないからです。

そのため、資格がないのにも関わらず、心理カウンセラーや心理職を名乗る人は、今後も出てくるのではないでしょうか。こうしたことから、しっかりとした専門性を持った心理カウンセラーは、国家資格でこそありませんが、現在のところ臨床心理士だけと言えます。

臨床心理士には精神科病院や、個人開業しているカウンセリングルーム等で会うことができます。

心理カウンセラーの資格の合格率について

心理カウンセラーと一口に言っても、その資格を認定する民間団体はかなりの数に上ります。その総数がどれだけあるかわからないほどに膨れ上がっている現在においても、国家資格などの公的資格は存在しておらず、その難易度や合格率、有効性についてはかなりの差があるというのが現実です。

心理カウンセラーと聞いてイメージしやすいのは臨床心理士かもしれません。試験の合格率はおよそ60%前後と高めではありますが、その前提条件として大学院修了がありますので、それを考慮するとハードルは高いと言えるでしょう。

心理カウンセラーには実に様々な資格がありますが、その大半は比較的合格率が高くなっているのが現実です。しかし難易度には関係なく、現実的に就職時に役に立つのは臨床心理士が目立って高いという傾向があります。それ以外の資格は何か他に軸となる仕事や技能を持っている場合の付加価値として有効であることが多いようです。

そのため心理カウンセラー一本で生活していくことを考えるのであれば困難な道でも臨床心理士を狙うのが良いでしょう。一方で既に仕事を持っているのであれば歴史のある産業カウンセラーなどの資格取得を狙った方が有意義であるとも言えます。