医療の現場で大活躍する社会福祉士について

高齢化が進む中、医療や福祉の現場では非常に人員不足に悩まされています。

その中でも社会福祉士は非常に現場で重宝する職業ですが、ここでは社会福祉士と医療現場の関係性についてまとめています。

医療や福祉の現場で活躍 社会福祉士

社会福祉士とは、いわゆるソーシャルワーカーと呼ばれる仕事で、高齢者や障がい者など日常生活を送る上で福祉サービスを必要とする人に対して、相談やアドバイスを行う人のことです。医療業界や高齢者福祉、児童福祉などの行政、民間企業など働く場所は多岐にわたります。

社会福祉士になるには、国家資格のため、国家試験に合格する必要があります。受験資格は、大学等で指定科目を履修した人、または社会福祉士「一般養成施設・短期養成施設」を卒業した人のどちらかが条件になります。

専門的な知識と相談技術が必要で、有資格者は医療や福祉社会を支える専門職として、信頼と高い評価が得られます。超高齢化社会の現代において、在宅ケアや老人ホームが増加しており、再就職や転職にも有資格者は強い武器になります。

試験はマークシート式で、全科目の合格基準は60%程度、年1回試験が開催されます。さまざまな民間企業が行う通学講座や通信講座で効率よく勉強できます。

働きながらキャリアアップする人にも、通学や通信講座はおすすめです。幅広い知識を得ることは、利用者のさまざまなニーズに対応できるようになり、仕事上役立ちますし、自分の自信にもつながります。

社会福祉士と介護福祉士の違い

社会福祉士と介護福祉士は混同されやすいのですが違うものです。社会福祉士は助けが必要な人に対して相談にのったりする仕事で、心理面であったり精神的なサポートをすることが基本的な仕事内容です。それに対して介護福祉士というのは高齢者や障害者などで介護を必要とする人の介護をするもので、肉体的な労働が基本的な仕事となっています。

社会福祉士は福祉の関係の大学や専門学校を卒業してから試験を受けることで資格を取得します。一方で介護福祉士は福祉系の高校などを卒業すれば受験することができます。ですから、社会福祉士の方が取りにくい資格といえるのかもしれません。試験の内容についても社会福祉士の方が難しいといえるでしょう。

もちろん、両方の資格を取得して両方の仕事をするといったことも可能です。現実に両方の資格を取得して働いている人はかなりいます。現代では共に必要とされている仕事といえるでしょうから、今後活躍が期待される分野ともいえますし、充実させていかないといけないところでもあります。

ですから、優秀な社会福祉士なりが出てくることが望まれるところです。そのためには福祉の充実もさることながら、自治体の援助といったものも必要とされるでしょう。

社会福祉士と看護師の仕事の違いについて

社会福祉士と看護師の仕事は、どのような点が異なるのでしょうか。まず、社会福祉士は専門的知識や技術によって、お年寄りや身体障害者などの福祉に関する相談に応じ、アドバイスや指導、福祉サービスを提供する仕事をしています。

また、医師や看護師などの、保健医療サービスを提供する人との連携や調整なども行っています。相談業務については、介護保険制度や障害者自立支援給付などの補助金制度、福祉施設への入居、介護士の派遣など、多岐にわたる内容を扱っています。

日常生活を営む上で問題を抱えるさまざまな相談者の悩みに対して、その状況に合わせた支援やサービスを結びつけ、解決法を提案するのがこの仕事です。ですから、社会福祉士は、「福祉分野のエキスパート」とも言える存在なのです。

一方で、看護師は、社会福祉士と連携を取りながら、医療という側面から、利用者が健康でいられるように管理を行っています。

福祉制度をこれまで以上に充実させるために、社会福祉士は利用者と各種サービスとの橋渡しをしているのです。看護師を含めた保健医療サービスとの連携を図りながら利用者の相談業務に携わる社会福祉士の存在は、介護をする上で、なくてはならない存在です。

社会福祉士と介護福祉士の共通点と相違点

社会福祉士は生活上に何らかの問題を持つ全ての人に対して、親身に相談に乗って、何らかの援助をしたり、アドバイスをしたり、指導をしたりすることが仕事です。福祉関係全般の知識を身につける、具体的には福祉に関する法律・制度、カウンセリングを行うための心理学などの知識を得た上で仕事にあたります。

この社会福祉士は国家資格ですから、難易度が高い国家試験に合格してはじめて、その仕事に就くことができます。一方、介護福祉士は介助が必要な人、つまり身体が不自由な人・高齢者などに対して、介護をするのが仕事です。

入浴、排せつ、食事における介護があります。この介護福祉士も社会福祉士と同じように国家資格です。社会福祉士は何らかの問題を持つ全ての人に対して手助けをする仕事と言えるかもしれません。
介護福祉士は目の前にいる困っている人を手助けする仕事と言えるかもしれません。

これが2つの違いでしょう。ですが、2つとも人を助けるというところは共通しています。また、社会福祉士よりも介護福祉士の方が需要が多いです。倍くらい、その需要に開きがあります。何か福祉の仕事をしたいと考えている人は、介護福祉士を目指すと良いかもしれません。

社会福祉士になるための一般養成施設

社会福祉士になるにはいくつかのルートがありますが、一般養成施設を必要とする場合があります。通常では福祉系の4年制大学か短大を卒業すれば受験資格が得られますが、大学を卒業していない場合には一般養成施設で学ぶ必要があります。

一般養成施設には高校を卒業後5年以上と900日以上の実務経験が必要となります。所定の学歴のない人が相談支援業務に携わってきた場合に必要となりますが、2年程度の就学期間が必要です。

一般養成施設では通信制で学べるところが多くなっているため、働きながら社会福祉士を目指すことが可能です。通信課程ですから勉強のための時間を作りやすいため、仕事しながらでも試験に臨むことが可能です。

社会福祉士の試験は範囲が広いために難しさもありますが、難関資格ではありませんので努力次第で合格することが可能です。もちろん通信課程だけではなく全日制や夜間制も選べますので、環境にあわせて選ぶことが可能です。

高齢化社会が進む現在では福祉に関する需要が高くなっていますが、今後はさらに需要が高まると言えます。現状の相談支援業務は資格がなくても行えますが、資格を取得すれば社会福祉士として責任のある業務を行うことが可能です。

社会福祉士の苦労について

就職を有利にするために社会福祉士の資格を取るというのも一つの方法です。社会福祉士は立派な国家資格であり、資格を持っておけば、社会福祉の分野で専門的な知識を有している人間だと評価してもらうことができます。ただし、実際に社会福祉士として働いていくには、それなりの苦労も伴います。

苦労には、資格を取得するまでの苦労と、資格を取得してからの苦労があります。まず、資格を取得するまでの困難としては、難しい国家試験をパスしなければならないというものがあります。社会福祉士の試験もそれなりに難しいものであり、時間をかけて試験対策をしたり、実務経験を重ねておく必要もあります。

そうした困難を乗り越えるのは決して簡単なことではなく、しっかりとした目標と精神力がもとめられます。また、資格を取得してからの苦労では、就職すること、仕事自体の大変さ、待遇などがあります。社会福祉士を取得したからといって自動的に就職先が決まるわけではなく、求人を自分で探さなければなりません。

また、就職してからは仕事自体の大変さを乗り越える必要もありますし、介護職とあまり変わらない待遇に悩まされることもあるかもしれません。以上、社会福祉士には見た目以上の様々な困難があるということが分かります。