社会福祉士と精神保健福祉士の違いと専門性について

介護や医療の現場では非常に似た職業が多く存在します。

ここでは、その中でも非常に間違えやすい社会福祉士と精神保健福祉士の違いと専門性と仕事範囲についてまとめています。

社会福祉士と精神保健福祉士の資格取得

社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士の3つの資格は、福祉系の国家資格として代表的なもので、俗に「三福祉士」と総称されることもあるものです。

社会福祉士は、利用者からの福祉に関する相談に応じ、助言・指導や各種のサービスを提供するとともに、医師をはじめとする関係者間の調整を図るソーシャルワーカーとしての役割をもっており、その守備範囲は福祉全般にわたっています。法律により社会福祉士という資格の認定が開始されたのは1987年のことです。

いっぽう、精神保健福祉士については、精神保健分野に限定して同様の役割を果たすもので、特に「精神科のソーシャルワーカー」の英語の頭文字をとって「PSW」という略称が用いられることもあり、認定開始は1997年と、社会福祉士よりも最近のことになります。

両者はともに、指定科目などが履修できる福祉系大学を卒業するか、他の大学などを卒業したのちに一般養成施設または短期養成施設に学び、国家試験に合格して資格が認められるという、資格取得の手順もかなり重複しており、国家試験の同時受験もできるようになっています。

社会福祉士の資格をすでに有している人が精神保健福祉士の資格も取得したい場合ですが、医療福祉系の専門学校などの短期養成施設で6か月以上学んだのちに精神保健福祉士国家試験を受験し、これに合格することで資格が取得できます。

なお、この試験は受験申込時の申請により、科目の一部が免除となります。

社会福祉士と精神保健福祉士の違いはサポートの対象者

社会福祉士と精神保健福祉士は共に福祉系の資格ですが、違いはサポートを行う対象者の違いが先ずあります。社会福祉士はソーシャルワーカーともいい、主に高齢者の方々の福祉・介護・生活支援のサポートを担う専門職です。

これに対して精神保健福祉士は心の病を患った方のサポートを主に、精神科の医療機関などで助言やアドバイスを行っています。つまり、よりメンタルサポートに特化し、心の病気に悩む方に寄り添っているのが精神保健福祉士です。

社会福祉士は高齢者だけでなく、子どもや障がい者など幅広く対応している面でも違いがあります。助言やアドバイス、適切な施設への入所など個々の生活支援を行う点では共通していますが、より幅広く介護や福祉のサービスや援助を必要としている方へのサポートしている点に社会福祉士の特徴があります。

精神保健福祉士は今後ニーズが高まることが予測される注目資格です。心の病に悩む方の社会復帰、作業所への入所などを行っています。従事する施設としては先の精神科のある医療機関が中心で、その名の通り、精神保健・福祉のスペシャリストです。

馴染みのある点では社会福祉士でデイサービスや児童福祉施設・老人ホームなど従事している施設も多岐にわたっています。介護・福祉サービスを提供する中で中心的な役割を担い、言わば司令塔的なポジションにも違いがみえます。

専門性で社会福祉士の仕事は役割を持つ

専門性が高い仕事は技術力も必要なので、必要な能力を身に付ける学習の投資が行われますから、労力と時間を掛けて人材が育てられる事によって、社会福祉士は専門性を持って仕事を行えます。

社会福祉士が専門性を発揮する仕事ですし、役割には責任があり社会的な重要性があるので、収入は平均的に少なくはありませんから、安定した職業として社会福祉士が目標にされます。

社会的に役立てる場が広がると、仕事に対する尊敬や憧れが増加しますし、社会福祉士の役割が広がる事によって魅力が増えますから、専門性を学ぶ事が社会福祉士への近道であり、能力が身に付く事で仕事が得られます。

現場の経験が更に価値へと繋がりますし、社会福祉士が求められる現場は多いですから、環境に満足できない仕事の現場であれば、転職を考えて行動する事が可能です。

現場で専門性を求める場所は様々ありますし、経験を持つ事で人材に対する評価は高まりますから、収入を考えると仕事を見付ける場合に有利なので、目的を持って学ぶ事が出来ると目指せる職業です。

可能性を秘めた分野ですから、役割が発展する将来がありますし、社会の一員として役立てる事により、充実した仕事と収入を得る事が出来る選択です。

福祉用具専門相談員となることが可能な社会福祉士

福祉用具専門相談員というのは、高齢者が介護保険を使って福祉用具を利用するにあたって、本人やその家族の希望に応じて、心身の状況に見合った福祉用具を選定したり、福祉用具をその後の状況の変化に合わせて調整したりするための専門職のことをいいます。

介護保険のなかで指定福祉用具貸与・販売事業所となるためには、常勤で2名以上、この福祉用具専門相談員を配置することが義務づけられていますが、社会福祉士はその資格要件のなかに含まれています。

福祉用具専門相談員となるためには、一般的にはそれぞれの都道府県が指定している福祉用具専門相談員の指定講習を受講し、その課程を修了する必要があります。この指定講習では、いわゆる座学での講義のほかに、実際の福祉用具を使った会場内での実習なども行われます。

例外的な場合として、社会福祉士をはじめ介護福祉士や保健師、看護師、作業療法士、ホームヘルパー2級以上の有資格者などについては、この指定講習を受けなくても、資格そのものに福祉用具専門相談員となるための要件が認められています。

ただし、国家資格の社会福祉士については従来どおりですが、平成27年4月以降、介護保険法の大規模な改正を受けて、これまでのホームヘルパー2級以上にあたる人などについてはこの特例が認められなくなります。

社会福祉士の仕事の範囲とは

社会福祉士は、ソーシャルワーカーのための国家資格で介護福祉士、精神保健福祉士と並んで国家資格の三福祉士のひとつとされます。社会福祉士の受験資格は細かく定められていますが、主に実務経験が重視され学歴がなくても法律で定める福祉施設おいて5年以上の勤務を行えば受験が可能となっています。

社会福祉士の仕事の範囲としては、利用者の生活と権利を守り、自立を支援することであり、時には利用者を代弁してほかの専門職と連携して利用者の最善の利益を実現するというものです。範囲はかなり幅広いですが、簡潔に言えば困っている人の相談を受けて、その人に必要な援助を行うというものになります。

社会福祉士の資格を有しているということは、ソーシャルワークを行う技術があるということになります。就職先としては、老人ホームや児童福祉施設、知的障害者施設などの社会福祉施設、地方自治体が運営する福祉事務所、病院や保健所などの医療機関のほかに福祉サービスを行う民間企業になります。

これらの施設では社会福祉士に求められる内容が異なってきますが、いずれにしても利用者からの相談を受け、利用者が必要とする援助の方法や助言、アドバイスを行うことになります。